菊池成孔とぺぺ・トルメント・アスカラート「野生の思考」。(また成孔ネタではあるのだけれど、もう世の中(頭の中か・・)、総成孔時代であるのだから。あれも成孔これも成孔。)(こないだ友人と世の中すべて佐々木敦 時代という話もした・・・こちらはまんざらでもない)
今日という日はこれを買うが為に起きたようなものなのです。
個人的に前作でuaとやったcure jazzになんの意味があったのかさっぱりわからないんですが(すごく聴きやすいいい音楽ですよ)、あれで成ちゃんのことを無視できなくなった人がいるのは確かなようです。
で
これです。
「野生の思考」
うわさどおりかなり難解な音で構成されております。
cure jazzで成ちゃんのファンになろう人がいたなら、なにかの間違いではないか?とでもおもうのではないかという内容。
難解といえば、以前の作品「デギュスタシオン」のそれが彼の難解さのイメージを世につくったわけですから、「ぺぺ」でも編集やテクノロジーを持ち込んでいるのかと思いきや、そんなことはないんです。
おそらく一切電子音みたいなものはなく、音色的には古典的なものとなっています。
なにかのインタビューで彼は、「現在の音楽はデザインと抽象の時代だ」と書いています。
エレクトロニカ以降、すべての音楽にエレクトロニカの要素が含まれたものは存在しているようにおもいます。(すべてというのは安易かもしれませんが、サンプリング文化がそれらをすべてという言葉に置き換えてしまう力があるのはいうまでもありません。)
「エレクトロニカによって抽象化されていく音楽」
主流はそこにあって、街中でいやでも耳にするふざけた音楽もそのながれを組んでいるのはたしかでもあるように思います。
自分の場合、根に抽象でしかないので、これについてはなにもいえないのですが・・・。
「野生の思考」
なんてタイトルだ。