先週末は、グランマ(以下オババ)が東京に遊びに来ていたので、それに付き添うにに伴い西新宿の真ん中でとても優雅な休日を過ごしていました。

オババはヒルトンに2泊するというので、もちろんそれにあやかり自分も2泊。

週末高級ホテル暮らし。


ヒルトンの内装は異国の方を意識した和要素を取り入れたもの。一昔前のバブリーな匂いとはこのことではないか・・・という感じ。

自分自身、高級感というものは、ぎらついた派手を無理やり落ち着かせたようなそれでいて貴賓を保つ微妙なバランス感の、おそらく70年代後半の銀座のパブのようなものに感じるのです。


無機質、モダンの類の高級感は何の工夫なしにバランスが成り立ちますから簡単なんじゃないですかね。そんなホテルが増えています。(嫌いだ。とかそうゆう話ではなくて)


オババは足が悪いので、東京に来たところでホテルからあまり動きません。(しかし80をとっくに超えた女性が一人で岩手から東京にくるのだからスゴイ)


なので、こちらも動かず。

ジムやプールが施設内にあるのに行かず。

部屋でジーっとしている。


話なら尽きないんです。オババは、博学なのでいろんなことを知っているから、そんな話をホテルのbgm(バロック)をバックに聞いているだけで異様な休日となるわけです。(ルームサービスで運ばれてくる、うまいメシを食いながら)


部屋にある新聞をみるとN饗アワーに菊池成孔(また菊池とか言わないで・・・)出演の週である。

西新宿のホテルでN饗アワー。


僕はクラシックはラヴェルと現代音楽を多々聴いた事があるくらいで、普段はほど聴かない(要素が含まれているものは聴くのですが、いわゆるってやつ(いわゆるってなんだ・・・)は聴かないんです)


なのでN饗アワーなど見るわけもなく(事実上部屋にテレビを置いてないのでみれないのですが)、偶然ホテルでテレビの前にいることができたから成ちゃんVS池辺晋一郎が見ることができたわけです。


新聞で成ちゃんの名前を見つけて思い出し、テレビの前で待っていると司会の池辺晋一郎が不敵な笑みでこちらをみている。

助手の大河内さんすら不敵だ。


昨夜のN饗が不敵なのか、そもそも不敵な番組なのか。

何年か前に池辺氏と壇ふみが司会を務めていた頃にみていたのだけれど、そのときから池辺博識ギャグが冴え渡っていたことを思い出します。


N饗の演奏を解説とともに振り返ろう的な番組なのに、池辺アワーと化しているという批判の記事をなにかでみた記憶もあります。(たしかに空耳アワーと同じベクトルのギャグを放つ。)


番組が始まるとすべてが異様な空気。

サングラスにアディダスのジャージ、手や腕にシルバーをジャラつかせ終始ニコニコする成ちゃん。

そんなことに一切ふれず、淡々と司会する大河内。不敵に笑う池辺先生。


成ちゃんの紹介もそこそこに、1曲目の紹介。

N饗の映像でもっとも古い映像をみたいという希望で武満徹の「ウインター」。EXPO70の時に作られた曲のようです。


この間、自分自身はニヤニヤしきっていたのですが、横にいるオババは成ちゃんの容姿に顔をしかめるは、武満の音楽もバリバリの現代音楽だで疲れて風呂に入りにいってします。「武満の音楽はどこか雅楽的なのよ」と言い残して。


ちなみに指揮者は若かれし、岩城さん(かなりかっこいい!!!)


映像が終わり、なんやかんや話していると、成ちゃんが武満音楽COOL発言(この一言でかたずける彼もすごい)。それに対し池辺先生「ウインターゆえにCOOLですね」とかえす・・・。池辺ギャクは健在であるが、だいぶおとろえているようである。


どうゆう流れか忘れましたが、話はミュージック・コンクレート(具体音楽)の話題になり、池辺先生も大学生のころ、テープに録音しまくっていたという流れに。


曲をつくる誰もが通っているこの行為。


1949年にピエール・シェフェーリとピエール・アンリによって創設された音楽とされるらしいです。

録音媒体以後という理由からそんなに古い歴史をもたない手法のようにおもいますが、それ以前に創造されていたことはいうまでもありません。

形にしたもん勝ちです。


WIKIによるとパリ音楽院では必修課題にもなっているそうです。たのしい学校ですね。


書いてたら編集したくなってきたので、終了。